2007年07月19日

『軍師山本勘助』笹本正治

 今回は平山優氏と同様に武田氏研究家として著名な著者が書いた
  笹本正治著『軍師山本勘助』新人物往来社
です。
 この本は前回の平山優氏の著書とは全く逆に『甲陽軍鑑』に描かれた「山本勘助」の言動が如何に矛盾に満ち、いかに信用できないか、ということを切々と語る内容となっています。
 具体的には天文13年(1544)の話として、毛利元就は中国地方のほとんどを切り従え・・・と書いてあるが、毛利氏がこのような版図を持ったのは、この後の話であり年代が合わない、といった具合です。
 つまり、著者は『甲陽軍鑑』に描かれた「山本勘助」は、あくまで創作されたものに過ぎないと言っているようです。
 その昔、これも武田氏研究家として著名な柴辻俊六氏から「抹殺博士」に例えられた著者の面目躍如といったところでしょうか。
 山本勘助のファンの方は、気分を害するような内容ですが、この本は『甲陽軍鑑』に描かれた山本勘助像について、警鐘をならすという意味で非常に重要な本だと思います(今まで勘助について否定的な見解を述べる人もいましたが、これほど『甲陽軍鑑』と正面から向き合い検討したものはなかったと思います)。
posted by 天王寺屋 at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 山本勘助 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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